Adversity makes strange bedfellows.

トビタテ!留学JAPAN 日本代表 第一期生採用とともに始めたブログ。留学に限らず、僕の活動や考えも載せていけたらなと思います。

シリコンバレーでのインターン開始から、一ヶ月が経って。

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NRT to LAX, FLIGHT NO. SQ12 on Feb 23th, 2015 

お久しぶりです。AustinからSan Franciscoへ帰る便でこの記事を書いています。 2月23日の渡米から約一ヶ月が経ち、なんだかんだ落ち着いてきたので、そろそろ文字にしようかと思い。

 

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調子に乗って撮った一枚 at Golden Gate Bridge, San Francisco

今僕は、Logbar Inc.のUSAオフィスでインターンをしています。Santa Clara, CAのアパートメントでシェアハウスをしながら。バックグラウンドを言うと、過去にアメリカを含め数か国にホームステイ・留学・旅行・インターンでの滞在経験があるので、海外や業務への抵抗はあまり無く渡米しました。しかし1ヶ月以上の長期滞在経験は無かったのでどんなものかと思っていましたが、地図見ずに自転車で会社へ通えるくらいには、ずいぶんと慣れました。日本文化への愛は強いので、温泉やカラオケに行きたかったり和食をもっと食べたかったりはします。先日久々に食べた納豆ごはんとお味噌汁は、格別だった。笑

今回はベタにこの1ヶ月の振り返りと今後の展望を書きたいなと。 自分の感情に向き合い、素直に、正直になりながら。

 

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Ring ZERO Pre-order on Amazon now!

1. Intern at Logbar Inc.

  インターン先であるLogbar Inc.は、新型の指輪型ウェアラブルデバイス「Ring ZERO」を先日SXSWで発表致しました。この1ヶ月のインターンでは、このプロダクトの発表に先駆けたプロモーション制作やマーケティング等を行っていました。海外で勝負する日系のハードウェアスタートアップはそう多くないので、そんな企業で新しいプロダクトが生まれ、世の中に出て行くプロセスを見れていることにはつくづく幸運を感じています。インターンの楽しさは、企業や業界をジブンゴトにできることかなって思います。比較ができるので、ビジネス書なんかを読み進めるのが楽しかったり。授業でやっていたケーススタディや企業分析もなんだかヒトゴトで実感値が無いものが、社会をかじると現実味を帯びて、楽しくなってくる。気付いたら自分でやったりしてました。

 

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Showing visitors Ring ZERO demo at SXSW 2015 held in Austin, Texas.

2. Attend events

 また、大きなイベントにも複数参加しました。ゲームカンファレンスGDC2015Apple Watchの発表されたApple Event(中継だけど会場には野次馬した)、そしてRing ZEROの発表されたSXSW。どれも中高時代純粋にテクノロジーに心躍らせていた自分を思い出させてくれるイベントでした。僕は数年前、E3、GamesCom、TGS等でゲームハード業界の流れを予測したり、翌日普通に授業があるのに毎回徹夜してAppleEventの中継を見たり、SXSWやCESなどで発表されるState-of-the-art gadgetsをひたすらEngadgetやGizmodoで情報収集するなどして、その内容を自分のブログに自己満足のように投稿しまくってました笑。がむしゃらに胸を弾ませて画面の前で見ていた時代の最先端を、目の前にできる年齢になったのかと、なんだかしみじみ。今度は自分のプロダクトでここに現れたいと、そしてこの技術的フロンティアこそ、僕の生きる道と、強く思ったのでした。

 

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Keynote by Astro Teller, the Captain of Moonshots for Google[x] at SXSW Interactive.

3. Networking

 ここはひとつ僕のなかで問題点かなって思っているところです。インターン先、Airbnb、Uber、イベント等、色々な場で思わぬ繋がりがたくさん生まれるのですが、インターン生というのはどうにも良くも悪くも中途半端です。インターン生として名乗って企業に貢献するネットワーキングなのか、それとも個人として日本の代表として来た自分を示すのか、なんともアイデンティティをうろうろさせています。僕の留学の特性上知り合うのも社会人の方々がメインになってしまうので、なおさら難しいところです。ひとつ後悔があるとするならば、何かひとつ紹介できる自分のプロダクトを持ってこの国に来るべきだったと思っています(その後悔をなくすために、現在個人的に開発を進めていたりはします)。もうちょっと、フットワークを軽くして、目的を固めて、飛び込んでみようと思います。

 

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Attended a celebration of life services for my hostfather.

4. Cultural Understandings

 カリフォルニアにホームステイした経験があるとはいえ、知らない文化や客観的な日本が垣間見えることはまだまだ多々あります。生活面でもビジネス面でも。シャンプーとリンスとボディーソープのオールインワンには驚愕した笑。あとはビジネスも日本と米国でやるだけでも、HowもWhatも全然変わってくることも改めて実感。そして、高校時代ホームステイしたファミリーのホストファザーが若くして亡くなり、Celebration of life servicesに出席。言い方は悪いですが、とてもいい経験になりました。日本との死の違いに関して。家族、というものに関して。

 

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Fisherman's Wharf, San Francisco

 楽しさもあれば、難しさもあり。視野を広げるどころか視座を高めるつもりで来た留学でしたが、視座を高めるというのはなかなかに難しいところだなあと、しばしば感じています。「留学って、こんな感じでいいのかなあ?」ってくらいには、悩んでいるし葛藤しています。今の僕は、良くも悪くも、外も内もすっからかんです。新しい世界に刺激を感じて、時を過ごすだけにならぬよう。自分の立ち位置を理解して、それを上へ高める手段を考えて、実行に移し、改善することができるよう。現実から逃げずに、真っ向から立ち向かう意識で。